「韓国・北朝鮮の悲劇」

「韓国・北朝鮮の悲劇」
藤井厳喜
古田博司

いやあ面白かったな。

これは何刷もになるの当然だわ。

書いてあるのは韓国・北朝鮮ばかりではなくて中東やらヨーロッパやら範囲でいうと幅広い。

藤井さんの「リアリスト」という言葉には何とも身が引き締まる思いがしたね。

ネットなんかで見かける情報もそれなりに多いが、対談本とはいえ一冊の本にまとまると分かり易い。

そしてこのお二人がばんばん言っていくことが当てはまりまくって唸ってしまう。

ここ最近の世界情勢がどうなっているのか、その端緒だけでも知りたい人には超がつくぐらいのお勧め。

Kindle版がないのが惜しいかな。

ただ買って損なし。

そしてミランダを殺す

そしてミランダを殺す
ピーター・スワンソン

かなり面白かった。

いくら何でもそんな簡単に信用するかね、と言う場面はあったが、おそらくそういう奴だ、ということなんだろう。

第一部が終わるまでは地道にしか進まないが、第一部まで読んだら残りを読まずにいられないだろう(笑)

実は先に読んだ人の「第一部までは読め」と書いてあるのを読んで、「こりゃあこうなったらどうだろう」と言うように読んだらそれが当たりだったのだが、こんなことは滅多に起こらないので例外として欲しい。

あと終わり方は良くあるパターンだね。

そうなるんじゃないかと思ったらそうなったという終わり方。

アメリカ人好きそうな終わり方だよな。

とにかく一読する価値あり。

最強兵器としての地政学

最強兵器としての地政学
藤井厳喜

これは楽しいね。

勿論まだ地政学の初歩の初歩だが、それでもかなり面白い。

地図をこうやって見るとこんなに世界が違って見えるというのは、判っていたつもりだが新鮮だった。

これはお勧めしたいね。

地政学ってのがどういうものなのかよく判る。

「日本国紀」の副読本

「日本国紀」の副読本
百田尚樹・有本香

日本史は大嫌いだった。

受験に必要だったので取っていたが、まあ酷い点だった。

「日本国紀」は相当気を配って飽きないように作ってあるが、それでも俺には眠かった(笑)

それに比べると、話し言葉が中心であることもあって、こちらの方が随分読み易かった。

大筋の意見には全くその通りだと思うが、ただ1点。

おそらくこの2人はデジタル社会のリテラシーがかなり不足している。

「日本国紀」が必要以上に批判されるのも、おそらくそこが原因じゃないか。

今大学を卒業した、あるいは卒業しようとする人なら、自分の論文にWikipediaからの抜粋は恐ろしくて絶対しないだろう。

この2人にはそれが通じないのだ。

他の本と同じようにWikipediaを参考資料として用いる。

別にWikiからの情報ですよ、という脚注でもあれば良かったんだが、今の若い人とこの2人の間ではそこが多分お互い考えられないほどの差がある。

おそらく指摘しても何のことを言っているのか、そもそもそこのところがよくわからないはずだ。

著者たちが言う通り、「日本国紀」はwebの「虎ノ門ニュース」など、デジタル化された社会にしかあり得ない売れ方をしたし、俺もこれは新しい本の売り方だなと思ってちょっと興奮した。

その2人がデジタル・リテラシーに疎いとは誰も思わないんだが、結構インターネット周辺でも知らないことがあるようなのだ。

百田さんも有本さんもそれぞれの分野では大活躍されていて、その名声が「日本国紀」をあれだけ売ったんだから、幻冬舎はデジタルに詳しい編集者をつけるべきだったと思う。

別に今ついてる編集者が悪いというのではなく、どの情報なら完全に信用して良いのか、どの情報は話半分、どの情報は怪しいといった若い人なら皆知ってるような情報を百田さんに教え込んでいたら、「日本国紀」はもう一段凄い読み物になっただろう。

まあでもそういうことを差し引いても、一度は読んでみる価値のある本です。

2冊共にね。

「セクハラ」と「パワハラ」野党と「モラハラ」メディア

「セクハラ」と「パワハラ」野党と「モラハラ」メディア

藤原かずえ

大変面白かった。

藤原氏の発言はネット上で散見していたものの、集めて書籍にして読むと、日本の言論空間が嫌になるくらいのことが書かれていて、なんかなあ、とうんざりした。

俺の選挙区ではないのだが、岡山選出の柚木議員が出てくると、待ってましたといった感じで、発言が否定されまくる(笑)

またその柚木議員が良く喋るんだこれが(笑)

それから元TBSの杉尾。

まあこの辺の議員は発言云々と言うより存在価値そのものが怪しいが、こいつなんかが偉そうに発言したのが皆即否定される。

そのあたりは良くできたコントみたいだ。

藤原氏がどう思っているのかは知らないが、俺は勝手に彼女のユーモアのセンスをそこに見いだしていて、うんざりするのと同時におかしくて仕方なかった。

まあネットで確認できる情報が主だろうから本を買う買わないはあるだろうが、面白い本であることは確かだ。