殺人鬼にまつわる備忘録
小林泰三
これはどうもミステリよりはSFなんだな。
それよりもホラーか。
なんだか前向性健忘症という障害を持っているのだが、それが上手く回っているのかどうかが気になってミステリ部分はあまりな感じだった。
殺人鬼も人殺しまくってる割にダラダラした感じでどうもなあ。
狙っている題材は凄くはまっているのに、もうちょっと料理の仕方があったんじゃないかと思うと残念だ。
あと、この人スターシステムみたいなことやろうと思ってるみたいなんだけど、止めた方が良いと思うな。
いくつか謎っぽいものが残るんだけど、それが明らかになるらしい他の本とか読む気にならんよ。
後この本『記憶の破断者』という題で単行本出ていたようなので、お間違えないよう。
おそらく題名が良くないので文庫化するとき変更したのだと思うが、それは正解かな。
でもまあ人に勧めることはないね。