夜行

夜行
森見登美彦

不思議な話。

俺の中では恩田陸に近いと思ったが、恩田さんも作品によって違うので、あまり当てにはならないと思う。

ただ森見さんが恩田さんより決定的に読者に甘いのは、この不思議な話をほったらかしにしてしまわずに、何となく飲み込める話にしてしまうところだと思う。

これを甘いと捉えるか、読者に親切と捉えるかで随分作品の重さが変わってくる。

森見さんは読者に親切な作家で、そこも含めて人気なのだからまあ構わない。

ただもう少し読者を突き放した作品でも面白かったかな、とは思った。

各挿話がおどろおどろしいものばかりだったのでそう感じたのかも知れない。

全体的にどうもかみ合わない印象があった。

ホラーっぽいところが多かったり、最後はファンタジーっぽく閉めてみたり。

作品として実験的であまり高い評価はできないのかな。

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